MSYS2でRuby開発環境を作る
ウィルスバスターその他いろいろに阻まれてrubyinstaller+DevKit(MSYS2)のインストールに失敗したみなさん。いっそMSYS2そのものをインストールしてしまいましょう。64bitのWindowsの7以降を対象にしています。10ならだいたいOKだと思います。
英語だけどがんばって。Installationの節を順番に実行していきます。
- ダウンロードします。ダウンロードしましょう。
- ダウンロードした"msys2-x86_64-XXXXXXXX.exe"を実行します。XXXXXXXXのところはなんか数字が入ります。1でダウンロードしたファイルです。
- 画像のとおり、インストール先を選びましょう。だいたいそのままでOKです。
- インストールしたら"Run MSYS2 now."をチェックして終了しましょう。
- なんかウィンドウが出ますよね。こういうコマンド入力できる画面を「ターミナル」と呼びます。ターミナルエミュレーターの略です。まずコマンド
pacman -Syu
を実行します。pacmanは、パッケージ(ソフトウェアのに必要なファイル一式のようなもの)を管理するソフトで、だいたいスマホのAppStoreやGoogle Play Storeと似たようなやつです。無料なので安心してください。pacman -Syu
は、全てのパッケージを更新チェックして更新するという意味です。例で出ている最後のエラーはだいたい「再実行してください」という意味です。これが出ると一旦ターミナルが終了します。 - スタートメニューか、見つからなければインストールしたフォルダの中から、"MSYS2"を実行してください。またターミナルが開くと思います。先程のようなエラーが出た場合はここでpacmanを再実行します。
pacman -Su
です。前のやつから"y"が一文字消えているのは、今回は更新チェックをしなくてよいからです。さっきしたからね。 - これでMSYS2使えるようになったよ(以下略)
とりあえずここまでで良いでしょう。次はRubyをインストールします。
$ pacman -S ruby
これでおわりです。今日の時点ではRuby 3.0.0がリリースされていますが、まだパッケージが更新されていないのでRuby 2.7.2-1が入るのではないかと思います。
$ ruby --version
このように今どのバージョンが入っているかを確認して、適切なバージョンのマニュアルを見るようにしましょう。マニュアルはここでバージョンを選ぶことができます。
一応、which
コマンドで、Rubyがどこにインストールされているかを見ておいてください。
$ which ruby /usr/bin/ruby
みたいになっていたら成功です。パスが/c/
で始まっている場合は、CGIの例題が動かない可能性があるのでPATHなどを見なおす必要があります。くわしい人に相談してください。