大抵のものには日付や時刻のデータが付随しているので全部スケジュールとしてカレンダーに載せたくなる。けどスケジュール帳に載せづらいデータというものがたくさんある。
会議や飲み会の予定は明らかで、カレンダーのその日付に書き込んでもGoogleカレンダーなどのアプリに登録しても何の違和感も無い。
「夏休み」「冬休み」といった予定は、予定ではあるものの範囲があるし、その日になにかをすると決まった予定ではないのでカレンダーに書くと少し面倒くさい。土日祝日のようにあらかじめカレンダーに書かれている通りに休暇があるならいいけど、そうでない休暇も予定として書くには違和感がある。予定の重複を警告してくるタイプのスケジュールアプリだったりするととても面倒くさい。そもそも予定は重複するし運用するものだろう。今は関係ないけど。
休暇などは、やることではないので会議の予定などとはちょっと性質が違う。
TODOは、やることのリストであり、日付はあったりなかったりする。このうち日付のあるものはカレンダーに反映したくなるが、TODOにおける日付というものはおおむね締め切りであることが多く、必ずしもその日にやる必要はないことがある。前日にやってもいいし、1週間前でもいい。そういう意味では締め切り付きのTODOは今日の予定でもありうる。締め切りが過ぎたからといって消えないでほしいTODOもある。
TODOの範囲がある場合もある。何かのチケットや商品の予約開始日と終了日がある場合、予約開始日まではTODOではなく、終了日を過ぎると無効になる。
映画の公開日のように、公開後にいつかやればいいタイプのTODOもある。日時を決めた段階でスケジュールになるし、たまたまいいタイミングで映画館に行けたらそれはそれで完了になる。
このようにカレンダーの側からTODOを見ると、範囲を持っているものが多く、カレンダーのビューで表示すると見づらい。逆にTODO側から見ると、今日の予定も締め切りのあるTODOも無いTODOも今やるべきことリストとして並んでいても違和感は無い。ついでに明日からやるべきことも並んでくれていい。
ここまではビューの切り替えだったり、カレンダーとノートの間の転記でなんとかなる気がする。
曖昧な予定のようなものというのが結構ある。
やることといっても厚みがあるものがTODOとして並んでいるとちょっとやりづらい。厚みというか時間で、人によって感覚は違うかもしれないけど半日かかるものはそれはもうTODOではなく予定を立てなければならない。けどいつでもいい。予定を立てるTODOを作りたい。みたいなことが結構ある。歯医者から定期検診のおはがきが来た場合などがこれにあたる。
「だいたいこの日までに機能を作りたい」けど作るのに3日かかる。こういうのはもうプロジェクト管理だ。
「問い合わせしたら『月曜日まで待って』って言われた」という時、これって月曜日開始のTODOとして管理するの? 返答如何でその後に何かをやらなきゃいけないとか言いだすと、これもTODOを作るためのTODOという気がする。
「お祭りあるけど行っても行かなくてもいい」「ゲームの発売日だけどその日以降ならいつ買ってもいい」というような、予定やTODOというほどではないんだけど覚えておきたいようなもの。忘れてもまあいいか。
「毎年この時期に飲み会やってるよな」「隔月くらいで集まってるけど次回を決めるのをよく忘れる」「春になったら種を蒔こう」とかいうぼんやりと定期的なもの。毎年やる飲み会では毎回最初に「去年は死ぬほど暑かったけど今年は涼しいね」などその日の気候の話題で盛り上がるので、ぼんやりとした周期を考えると二十四節気みたいに細かく名前をつけるのは良いアイデアな気がする。冬至のかぼちゃとか。
思いつくまま書いてみたけど、このあたりの概念を分類したり名前つけたりして、漠然としたスケジュールアプリに対する不満が整理できないものかなと考えていた。
それでとりあえず毎年送られてくるけど使っていなかった紙の手帳を試しに久しぶりに今年は使ってみようかなと思って使いはじめたところ。どこに何を書いたら便利なのかまだよくわからない。